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zoom RSS iPhone7、「不安解消」には買い替え価値あり!

<<   作成日時 : 2016/09/15 15:25   >>

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 アップルが先週発表した650ドル(日本では7万2800円)の「iPhone(アイフォーン) 7」と770ドル(日本では8万5800円)の「iPhone 7 Plus(プラス)」は、瞬間移動でき宙にも浮くような、夢見るスマートフォンではありません。しかし、長年iPhoneを悩ませていた多くの問題が解決され、ヘッドホンジャックがないという点を差し引いても買い替える価値はあります。

 いわば「抗不安iPhone」と考えればいいでしょう。アップルは過去10年、世界中のユーザーの血圧をさまざまな方法で上昇させてきました。iPhoneのバッテリーが切れ、誰かに充電器を貸してくれと懇願したり、ひそかに拝借したりしたことはないだろうか。長方形のデリケートな装置が水にぬれそうになり、ひやひやしたことはないだろうか。夜に撮った子供たちの写真が化け物のような顔色で、かわいく撮り直そうと何度も無駄にカメラをタップしたことはないだろうか。

 筆者はこの5日間、iPhone 7と7 Plusを試してみました。過酷なバッテリーテストをしたところ、駆動時間は1時間半伸びていました。iPhone 7を池に落としてみましたが、壊れませんでした。夜に写真を撮ったところ、自慢できるような作品が結構な枚数撮れました。

 まさに不安解消だ! とはいえiPhone 7は最先端のスマホとは言えません。ようやくアップルはサムスン電子に追いついただけにすぎないのです。サムスンは半年前に「Galaxy(ギャラクシー)S7」に同等レベルのカメラと防水機能を搭載しています。

 iPhone 6の発売から2年たちましたが、iPhone 7の見た目はさほど変わっていません。しかし、アップルはわれわれの忠誠心を保つ多くの理由を与えてくれます。有用な機能を向上させているうえ、比類ない小売店やカスタマーサービスを提供してくれています。iOSは依然最もエレガントなモバイルソフトウエアです。新バージョンの「iOS 10」でも従来通り、便利な新機能を使うために電子メールや写真、やることリストなどのプライバシーを譲り渡さなくてもいいのです。

 では、iPhone 7への買い換えを見送る理由になりそうな点を挙げてみましょう。ヘッドホンジャックの廃止です。アップルはその理由をうまく説明できていませんでした。iPhone 7にはこれまで通りコード付きのイヤホンが付いてきますが、円形の端子ではなく、「Lightning(ライトニング)」端子に差し込んで使用します。このほか、手元の古いヘッドホンも使えるようライトニング端子を円形端子に変換できるアダプターも同梱されています。ただし、大きな欠点が1つあります。もう1つ奇妙な変換アダプターを40ドルで買わない限り、ヘッドホンと充電器を同時に使うことができないことです。

 これはわずらわしいことではありますが、ワイヤレスヘッドホンを検討するいい機会でもあります。ワイヤレスヘッドホンは近年、技術が飛躍的に向上しています。アップルは10月、純正のワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッズ)」を160ドル(日本では1万6800円)で発売します。見た目はイヤリングと電動歯ブラシのヘッドを足して2で割ったような感じです。充電が必要なことと、小さいので紛失してしまわないかが心配が、飛行機やオフィスでの試作品の使い心地は良かったです。

 では、なぜヘッドホンジャックをなくしたのか? アップルはオーディオ技術を進化させるにはそうした「勇気」が必要だと説明しましたが、説得力に欠けました。自画自賛するよりも、主要なメッセージを貫いた方がよかったのえは。つまり、満員電車よりもぎゅうぎゅう詰めのスマホの内部にスペースを空けることで、われわれが本当に望む実用的なことができるようになると説明すべきだったのです。

バッテリー

 アップルはスマホのサイズを変えずに性能を向上させることに成功しました。バッテリー容量は昨年のモデルと比較して7では14%、7 Plusでは5%増えました。また、アップルの新型プロセッサーは処理が高速化するとともに、使用していない部分の電源を切る節電機能を備えています。

 筆者の厳しいバッテリーテストでは、iPhone 7の駆動時間は10時間半で、7 Plus(バッテリーは7より大きいが、画面も大きいため消費電力も多い)は約10時間でした。新品のiPhone 6sと6s Plusと比較して、いずれも約1時間半持ちがよく、1年使用済みの6sとの比較では2時間15分長く持ちました。

防水性

 われわれのテストでは、防水性能が加わったiPhone 7を金魚鉢や池に30分沈めてみたり、1時間半にわたってプールに出し入れしたりしてみましたが、壊れませんでした。しかし、泳ぐ際に持っていくことはお薦めしません。アップルは防水性能について「水深1メートルで最大30分」としています。また、標準の1年のハードウエア保証は水による損傷はカバーしていません。水にぬれた場合、少なくとも5時間乾かしてから充電する必要があります。

 iPhoneを買ってからデジタルカメラの使用をやめてしまった人に朗報があります。iPhone 7で最も改良されたのが、暗い場所での撮影性能です。7も7 Plusも新しいセンサーや開放絞り値の大きなレンズ、光学式手ぶれ補正機能が搭載されているのです。

 筆者のテストで最も劇的な違いの1つが確認できたのが、薄暗いバーで撮った同僚のネイサン・オリバレス・ジャイルズ記者の写真です。6sで撮った写真は彼がどんな表情をしているかがほとんど分かりませんが、7sで撮った写真はグラスを掲げて笑っているのが分かります。

 サムスンの「Galaxy S7」と「Galaxy Note(ノート) 7」の素晴らしいカメラとの比較では、引き分けといったところです。筆者が「Galaxy S7 Edge(エッジ)」とiPhone 7で夜に撮影したラジオ・シティー・ミュージック・ホールの写真を比べてみると、Galaxyの方がダイナミックレンジが優れていますがノイズが多く、iPhoneはシャッターをほんの少し長く開きすぎるために露出過度になっているのが分かります。


 iPhone 7 Plusは画面とバッテリーが7よりも大きく、背面カメラが2つあります。1つは広角撮影、もう1つは望遠撮影用です。被写体に近づけないときに使うと便利ですが、安いオートフォーカスのカメラでももっとズームが可能でしょう。

スピーカー

 アップルはステレオスピーカーをiPhoneに組み込み、音量を2倍にしました。これは電話会議をしたり、ベッドで動画を見たり、シャワーでポッドキャストを聴いたりする際に非常に助かります。

 「ホーム」ボタンは、もはやボタンではありません。画面の一部になっていて、触れると小さく振動する「触覚フィードバック」と呼ばれる技術が使われています。動きが少ないということは壊れにくいということでもありますが、押した感じがしないので、ちょっとだまされているような気がしました。

 アップルによるとiPhone 7のディスプレーは前機種よりも25%明るさが増していますが、屋外ではそのメリットがあまり感じられませんでした。iPhone 7はディスプレーに関してサムスン製品よりも遅れています。7の液晶ディスプレー(LCD)にはこれまでと同じ厚い縁取りがありますが、サムスンの有機EL(OLED)ディスプレーは端まで続いています。またサムスンのディスプレーは画素が3倍以上なので写真や文字の表示が非常に鮮明で、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)などの新たな技術にも有用です。

 購入して2年(あるいはそれ以上)のiPhoneから買い替える価値はあるでしょうか? 答えはイエスです。ではアップルが来年、iPhone発売10周年を記念した豪華な有機ELディスプレー搭載の赤色のモデルを発売した場合、7を手放したくなるだろうか? アップルのために、そうなることを期待したい。(ソースWSJ)

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