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zoom RSS 米国株、サマーラリーは「都市神話」か!

<<   作成日時 : 2016/06/08 17:28   >>

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この夏、ある時点で米国の株式市場が上昇する可能性はかなり高い。だからと言って、それは「サマーラリー」(米国では夏場に株価が上がりやすい習性があり、この現象を「サマーラリー」と呼びます。)が期待できるという意味ではないと言います。

 その区別は重要です。なぜなら毎年のメモリアルデー(5月の最終月曜日)や6月の初め頃に多くのアドバイザーがサマーラリーに言及するため、いつでも起こり得るありきたりの上昇をはるかに超えるものであるかのよう思ってしまうからです。ところが、6〜8月に米株式市場が定期的に急上昇を演じるという証拠はどこにもありません。

 明確なサマーラリーが存在しないということは、この夏に見込めるラリーにはありきたりのラリー以上に期待する価値がないということです。言い換えると、米株式市場は現在からレーバーデー(9月の第1月曜日)までの間に急上昇するかもしれないが、その勢いは6〜8月であることと何の関係もあいません。

 確かに、サマーラリーに何が必要なのか、正確な定義は見つかっていません。したがって何らかの変わった形で定義されているサマーラリーが実際に存在する可能性はあります。しかし、大半の投資家が思い描くような通常のラリーに焦点を当てると、この季節パターンはまたしても「都市神話」だったということになります。

全体的に小康状態

 米株式市場の全体的なパフォーマンスが6〜8月はあまり芳しくないということが、サマーラリーが虚構であることを示す最初のヒントとなっています。実際のところ、その3カ月間のパフォーマンスは他のどの3カ月間よりも弱いのです。ダウ工業株30種平均(DJIA)の過去60年間を振り返ると、6月、7月、8月の平均月間リターンはわずか0.1%で、その他の月の平均である0.7%を大きく下回っています。

 別の見方をしてみると、6〜8月のパフォーマンスが全体的に平凡だとしても、米株式市場がその間に急激な上昇を見せる可能性は依然としてあります。この可能性を確かめるために、筆者は過去に遡ってDJIAの6月の安値から8月末までにつけた高値(いずれも終値ベース)までの上昇率を算出しました。

 その結果、夏期に市場が急上昇する可能性を示す特別な材料はやはり見つからなかったのです。DJIAの過去60年間のデータを紐解くと、6月の安値から次の2カ月間の高値までの平均上昇率は6.9%でした。それなら十分に期待できると思うかもしれませんが、そのパフォーマンスに特別なものではないのです。他の11カ月で同じ計算をすると、その上昇率は平均8%に達していました。

1932年の夏

 ではなぜ、投資家はサマーラリーが存在すると考えるようになったのでしょうか。もちろん、それを確実に知る方法はありません。とはいえ、それが世界大恐慌のどん底にあった1932年の夏に起きたものすごい急騰に由来する可能性はあります。その年、DJIAは6月の安値から8月の高値まで76.5%も急騰したのです。そして、先ほどの筆者の計算対象期間を長くし、1930年代まで含めると、サマーラリーの上昇率は確かにより高くなるのです。しかし、統計学者を納得させるには不十分な数値であり、6〜8月に米株式市場が上昇する可能性に関して特別なことは何もありません。

 皮肉的な見方になりますが、サマーラリーの起源に関してはウォール街が手数料収入を生み出す必要性から生じたという可能性もあるのです。なにしろ6〜8月は、「5月に売って市場から立ち去れ」という格言が示唆しているように、米株式市場にとって芳しくない時期である6カ月間の真ん中に位置しているのです。サマーラリーとは対照的に、「5月に売れ」の正当性は統計学的にもはっきりと裏付けられています。つまり、サマーラリーは、投資家は市場から立ち去るのではなくとどまるべきだということを示す、もっともらしい理由となる可能性があります。

学んだ教訓

 サマーラリーは遠回りとはいえ、われわれをより賢明な投資家にするのを手助けし得ます。直感は厳しく吟味すべきであることをわれわれに教えてくれているのです。今度、ブローカーやアドバイザーがポートフォリオを変更する理由として何らかのパターンに言及したら、それが単なるランダムノイズ以上で、統計的に有意であるかどうかを聞いてみるべきです。

 ウォール街のセールストークのほとんどはこのテストにパスできないでしょう。長期間にわたって市場で勝ち続ける人がほとんどいない理由の1つもそこにあります。(ソースWSJ)

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