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zoom RSS 中国に迫る通貨危機!

<<   作成日時 : 2016/03/26 10:38   >>

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今年の中国市場は下落して始まりましたが、ここ数週間は反発らしき兆候が現れています。1月の新規融資が前年同月比で67%増え、鉄鉱石価格は64%上昇。主要4都市の住宅販売は急増し、昨年11月以降に7%弱下げていた人民元の対ドル相場はそこから半値戻しました。それでも、中国経済は依然芳しくありません。

 1月の新規融資が急増したにもかかわらず、生産や小売売上高は伸び悩みました。1月と2月の生産者物価指数はマイナスの伸びが続き、2月の製造業購買担当者指数(PMI)は48と、1月の48.4を下回ったのです。つまり、人民元の反発は信頼回復を目指す政府の取り組みの結果であり、市場はそれほど簡単には自信を取り戻しそうもないのです。

 中国当局は、資本流出規制や不動産市場のてこ入れ、先物相場の操作、人民元空売りへの介入などを行い、政府が全能であるとの古い思想への回帰を図ろうとしています。しかし、差し迫る通貨危機は、「中国の夢」が実現しそうもないことを示すシグナルです。

 そうした不安があるからこそ、中国では家計も企業も資金の国外持ち出しに躍起になっているのです。リスク回避志向を強めた人々は、かつては10%の利回りを得られた国内の理財商品から、米国やオーストラリア、カナダ、欧州の安全な資産に資金を移動しています。企業はと言えば、ゼネラル・エレクトロニック(GE)の家電部門から、スイス農業大手のシンジェンタ、さらにはシカゴ証券取引所まで、海外資産の買収に途方もない資金をつぎ込んでいるのです。

 昨年の中国の資本流出額は約1兆ドルに達しました。そのうち外貨準備の取り崩し分は5126億6000万ドルでした。中国の外貨準備にどの程度の流動性があるのか正確には誰にも分からないのですが、このペースの資本流出にさらに1年は耐えられないでしょう。

 危機を阻止する1つの方策は人民元の切り下げです。しかし、購買力の強化や、海外に対する政治的対面を保ちたいと思っている中国指導部にとっては、それは最後の手段です。ただ歴史を振り返ると、人民元相場を維持しようとする戦略は結局は失敗しています。流動性の低下は経済により大きな痛みを与え、単なる時間稼ぎにしか過ぎません。

 市場の秩序が失われれば、国の指導者は否応なく市場の動きに対抗し、大規模な構造改革を約束し(結局は遅々として進みませんが)、金融市場に流動性を供給し、すべてがコントロールされていると主張します。しかし、こうした手段はほとんど効果がなく、今の中国のように不均衡が深刻になるとまったく機能しません。アジアの「タイガー」と呼ばれた国々の経済は急成長を遂げた後、急激に失速しました。ロシアも同じえす。さらに中国には、資本不足時の経済運営について知識が乏しく、それに対する手立てもほとんどありません。そして、資本の流出圧力が緩和する兆しは見えません。

 したがって、痛みを伴う調整は避けられそうにありません。不動産の平均価格は現在の水準から推定50%下落するでしょう。余剰生産能力は削減され、人々は職を失うことになるでしょう。

しかし、中国政府にはまだ選択肢があります。元の調整圧力の一部を受け入れるか、そのすべてを国内市場で受け止めるかのどちらかです。どちらにせよ通貨調整は避けられそうにないと思われます。

人民元の対ドル相場が少なくとも15%下落すれば、元相場は世界的な金融危機前の水準に戻ることになります。ただしそれは、世界的なリセットをもたらすでしょう。インフレやデフレ、金利や為替、経済成長、商品相場などあらゆる見通しはご破算となり、計算し直さざるを得なくなります。そうなれば、新興国市場の崩壊につながるでしょう。

 商品市場や新興国の株式市場、そして中国へのエクスポージャーを持っている世界の投資家にとって、多額の損失が現実のものになりつつあります。香港やシンガポールの不動産など、中国経済のおこぼれにあずかって活況に沸いていた他国の資産も、間もなく大幅な調整を余儀なくされそうです。そうなれば、世界で安全な資産は米国債しかなくなります。中国の物語が幕を閉じるのは目前に迫っています。(ソースWSJ)

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