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zoom RSS 人工知能、日銀との心理戦に敗北!

<<   作成日時 : 2016/02/04 10:14   >>

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日本銀行の黒田東彦総裁は先週、初となるマイナス金利の導入を決定してエコノミストや投資家に衝撃を与えましたが、同時に総裁は、人工知能(AI)にも肩すかしを食らわせました。

 野村証券とクレディ・スイス証券は昨年、予想される金融政策変更の手掛かりを得るために日銀の声明を分析するAIを開発しました。このプログラムでは、日銀の声明や景気判断の文言を分析するテキストマイニング手法が用いられています。「インフレ期待の低下」や「物価の上昇」といった文言を数値化し、その結果を基に日銀の「センチメント」を測る指数を算出します。そして日銀が景気支援に動く可能性を検討する際にアナリストらがこの指数を参照するのです。

 こうしたAIプログラムが予測に用いるデータの期間は非常に短いのですが、野村とクレディ・スイスは先ごろ、10月の分析結果について、AIに客観性と有用性がある証拠であると指摘しました。両社の指数はいずれも、当時エコノミストの間では追加緩和期待が比較的高まっていたにも関わらず、日銀が行動するリスクは限定的だと示唆していたのです。そして実際に、日銀は10月の金融政策決定会合で政策を現状維持としました。

 しかし、先週29日の政策決定会合の結果は予想が外れました。日銀政策委員が追加緩和の必要性を感じていることはいずれの指数にもほとんど表れていなかったのですが、結果的に日銀は、予想外のマイナス金利導入で金融市場に揺さぶりをかけたのです。2社のAIプログラムが黒田総裁に裏をかかれたことから、当面は人間の予測がコンピューターに取って代わられることはなさそうです。

 学界や報道機関、さらには英中銀イングランド銀行に至るまでがセンチメントを見抜くためにアルゴリズムを利用しており、こうした傾向は強くなっています。野村とクレディ・スイスが採用したテキストマイニングもその一環ですが、両社はいずれも人間の分析の代わりとしてではなく、補強として指数を用いています。

 クレディ・スイスのエコノミスト、塩野剛志氏は、日銀の先週の政策判断を受け、AIプログラムに微調整を加えることにしたと述べました。原油価格や株価、黒田総裁の直近の発言など、最新のデータを取り込んだ新バージョンを試験しているといいます。

 クレディ・スイスと野村は従来、毎回の日銀政策決定会合後にのみデータを更新していました。つまり、黒田総裁の数週間分の講演や国会答弁は除外されていたのです。クレディ・スイスの「日銀テキスト・インデックス」を開発した塩野氏は、先週の政策決定を予想する上で「1カ月前の文章までしか読み込んでいなかった点が力不足だった」と述べいます。

 野村のシニアクオンツアナリスト、山本裕樹氏によると、同社も日銀が今年から年4回公表する「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」や、政策会合の約1週間後に公表される「日銀金融政策決定会合における主な意見」を取り入れる形で、AIに改良を加えています。野村も総裁の講演や国会答弁の読み込みを検討しているといいます。

 人間にとってもアルゴリズムにとっても事態を極めて複雑にするのは、黒田総裁が明らかに市場に最大のインパクトを与えることを追求した結果、指示を誤ることです。黒田総裁は2014年10月と先週の政策決定会合の直前まで、追加緩和の必要はないと主張していましたが、日銀は結局追加緩和を発表しました。ここ数週間は日銀がマイナス金利導入を検討しているとの観測を繰り返し否定していたのです。

 塩野氏は、自社のAIが黒田総裁の策略に何度も引っかかることはないと自信を見せています。「何回か嘘をついているとAIも学習していく。他のデータとの相関が低いとAIが学んで発言のウエイトを落としていくだろう」と語りました。(ソースWSJ)

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