マックンのピックアップ

アクセスカウンタ

zoom RSS TPPの功罪、知的財産分野では問題も!U

<<   作成日時 : 2015/10/09 14:32   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 米国は生きた細胞や組織から作り出す先端的なバイオ医薬品をめぐり、12年間のデータ保護を強く求めました。オーストラリアなどの国々は、バイオ医薬品が販売されている市場では、ジェネリック医薬品(後発医薬品)メーカーに生産を認めるまでの保護期間を5年にとどめるよう望んでいます。大筋合意の最終的な「折衷」案は、バイオ医薬品開発データの保護期間について、最短5年間は開発した製薬会社の独占を認め、別途手続き期間として3年を加えて保護期間を「実質8年」とすることで合意しました。米国はTPP合意が最短期間の基準について定められるまで、国内については12年間の保護期間を適用することが認められます。

 12年というのは無作為に引き出された数字ではなく、研究・開発が負うリスクに対価を与え、医薬品承認プロセスの長期化とコストのバランスを取るインセンティブをめぐって米議会でじっくり議論された結果得られた数字です。バイオ医薬品の損益分岐点は平均で12.9〜16.2年とされています。

 TPP参加国のいくつかにとって5年というのは、標準のゼロよりもいい。半面、TPPは米国の患者が、米国以外の医療システムを支え続けることを意味します。5年という基準では、医薬品の価格統制がない米国市場における長期間の保護を支える力が弱まることになります。

 TPPの「オープン・アーキテクチャー」は将来の協定の土台となることから、自由貿易を追求する上で、政治的に可能な限り広範に及ぶ必要があります。将来の協定には欧州との協定や、さらには中国や韓国との協定も含まれるでしょう。知的財産権保護に関する原則を一部断念することは、米国の競争力や世界の健康増進をけん引する知識産業を損なうことになるとしています。

 2016年の米大統領選に向けた共和党候補指名争いを繰り広げるバーニー・サンダース上院議員を支持する左派を取り込めるような労働や環境問題の保護条項はなく、ドナルド・トランプ氏を支持する勢力は知的財産権といった問題には関心がありません。一方の民主党は強硬で、大統領選は一段とその傾向を強める要因となでしょう。

 オバマ大統領にとって、TPPを批准するには、米上院財政委員会のオリン・ハッチ委員長のような自由貿易主義者の支持が必要です。ハッチ氏は、TPPは「全く不十分に見える」と述べていて、同氏が間違っていることを期待するし、オバマ政権が彼の支持を得られるほど十分に、自由化に向けて交渉したと期待したいのです。ハッチ氏と上院財政委員会の3人の有力メンバーは先週、書簡で、「米国にとって最善の結果を得るために必要な時間をかけるよう」交渉担当者に要請しました。

 オバマ大統領の在任中にTPP交渉をとりまとまるために米政権が内容よりもスピードを優先させ、バイオ医薬品分野などであまりにも簡単に譲歩したとすれば、自由貿易主義者が離れていく危険があります。従って失敗できる余地はほとんどありません。大統領に強力な通商交渉の権限を与える貿易促進権限(TPA、通称ファストトラック)法案は下院では218対206、上院では60対38のそれぞれ賛成多数で可決されています。

 TPP批准に向けた採決は恐らく、16年の大統領選後となるでしょう。米議会はそれまでの時間を利用して、各章を入念に調査し、米議会が定めるファストトラックに盛り込まれた150前後の「通商交渉目標」に準拠するよう確実にすべきです。

 世界の消費者の10人に9.5人は米国以外に住んでおり、貿易や投資に対する障害を取り除くTPPのような協定は、自国の繁栄にとって非常に重要です。問題は今回のTPPが、米国が出来る最善のものかどうかということです。(ソースWSJ)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
TPPの功罪、知的財産分野では問題も!U マックンのピックアップ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる