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zoom RSS ギリシャ、デフォルトなら欧州はどうなる!

<<   作成日時 : 2015/06/17 21:57   >>

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過去最大規模のソブリン債務再編からわずか3年しかたっていないのに、欧州はまたもや、ギリシャがデフォルト(債務不履行)するのではないか、との見通しに直面しています。

2012年のギリシャの債務再編は、他のユーロ圏加盟国との間で合意したプログラムの一環として、ギリシャ国債2000億ユーロ(約27兆7000億円)近くが対象とされました。再編に伴う損失は、公共機関ではなく民間債権者によって担われました。その公共機関のバランスシートには現在、大規模な債権(ギリシャ国債)が計上されています。

これによって、デフォルトが現実になった場合の動きに影響が生じるため、政治的にはより敏感な問題となっています。それでも最終的に最大の問題を抱えているのは、最も政治的ではない債権者、つまり欧州中央銀行(ECB)かもしれません。

最初の節目は、6月30日に満期の来る国際通貨基金(IMF)の融資15億ユーロです。これは、ギリシャが6月5日に返済しなかった分(3億ユーロ)を含めた今月の返済分の全額です。ただ、IMFへの返済でのデフォルトなら、問題ではあるのですが、他の債権者に直接の影響はありません。その代わり、強制措置のプロセスを始動させ、これが最長2年間続く可能性があります。また、このプロセスは滞納が是正されれば停止の可能性があるのです。

当然ながら、政治的に大きな焦点となるのは、他のユーロ圏政府(つまり、各国の納税者)がギリシャに供与した融資です。これらの融資額は現在、合計で1840億ユーロに達します。このうち530億ユーロが二国間融資で、1310億ユーロが欧州金融安定ファシリティー(EFSF)からの融資です。

しかし、これもまた本当の焦点ではないのです。決定的に重要なのは、元金返済の期限で近く到来するものがないということです。EFSF融資の加重平均満期は31.1年です。確かに、IMF融資でデフォルトが発生すれば、EFSFは融資を早期返済するようギリシャに要求する可能性があります。しかし、そう決定した場合、それは奇妙なものとなるでしょう。ギリシャに対し、返済してもらえるあてのない膨大な請求書など送っても、ユーロ圏には得るところが何もないからです。

最も厄介な見通しは、ECBの保有している国債270億ユーロのうち、7月に35億ユーロ、8月に32億ユーロの返済期限が到来することです。これらの債券は2012年当時の債務再編のレガシー(遺産)であり、ECBは債券スワップを通じてその再編参加から除外されたのです。再編に参加していれば、財政ファイナンスを実施したとみなされ、欧州法の下では非合法とされていたはずです。

しかし、今回はECBによるギリシャ国債保有の困難さが判明するかもしれません。ECBはギリシャの銀行システムを支援していますが、ギリシャ問題を解決するのは政治家たちだと明確に主張してきました。しかし、ECBが自らのバランスシート上に保有している債券のデフォルトを見て見ぬふりをするのは、極めて難しいでしょう。

政治的交渉が既に頓挫しているのならば、このことが議論の余地のあるポイントとなるかもしれません。しかし、このデフォルトが発生した場合、取り返しのつかない断裂をもたらすでしょう。ユーロからある国を放逐するメカニズムは一切存在しませんが、他方でECB保有債券の返済、つまり償還が履行されない場合、ECBが被る損失に関する議論が起きるだけでなく、この(ユーロ圏からの脱退)議論を避けられなくなる恐れがあるからです。

この問題は、政治が扱うべき問題だというECBの主張にもかかわらず、デフォルトが起きれば、ECBはギリシャ危機のまさに最前線にさらされる可能性があるのです。(ソースWSJ)

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